【第17回】「カフェと工房 ぼくの色」 沼田潤さん

 

― 早速ですが、化粧ポーチ「sussu(スッス)」の使いごこちはいかがですか? ―

 

   ふだんあまりお化粧をしないのですが、sussuが届いてから、化粧品を整理して入れてみました。やはり立てて使えるのがいいですね。今までのポーチは、どうしても中身がぐちゃぐちゃになりましたが、これは機能性も可愛いさもバッチリですね。

   和柄やシックな柄などいろいろな種類があって迷いましたが、元気な色がいいなと思い、この水色を選びました。高校生の娘が、これカワイイ!と言っています。外のポケットも便利で、けがをした時にスッと絆創膏を出せるのも助かります。今まで化粧ポーチは家でお留守番でしたが、お化粧をしたくなり持ち歩くようになりました。

 

― お仕事をご紹介していただけますか? ―

 

  「カフェと工房 ぼくの色」を運営しています。

特別支援学校のお母さんたちと「障害者のしごとを考える母の会」を2年ほど前に発足し、そのコミュニティから生まれた事業です。

   「ぼくの色」とは、息子が絵や造形を楽しんでいる風景からイメージした言葉で、障害を抱える子供たち一人ひとりの個性・作品を表しています。それぞれ違った強みを持つ彼らを「色員(いろいん)さん」と呼び、色員さんのしごと・居場所を創る場が「カフェと工房 ぼくの色」です。

 

  子供たちの将来のしごと・居場所を創っていくには、莫大な費用がかかります。なるべく低コストで始められて、より多くの人に知ってもらうには何がいいのだろうと考えていたところ、会を支援してくださっている協賛社さんが、移動販売車を取り扱っていたということ、私自身の車の車検が迫っていた事、加えて普段も乗れるという事で、車を乗り換える感覚で移動販売車「ぼくの色号」を所有することになりました。

 

  母である自分ができる精一杯の決断でした。移動販売車は、ルパン3世の格好で珈琲を淹れる息子とワクワクした気持ちで人が集まる場に向かうので、とても楽しいです。この延長上に理想の居場所・しごとが創造できたら最高だと思います。

  「カフェ部門」では、主に移動販売車『ぼくの色号』で、彼らの作品を見ていただきながら、色員さんがこだわりで淹れた珈琲と、障害者がショコラティエとして活躍している『久遠チョコレート』を味わって頂けたらと思っています。

なぜ珈琲かと言いますと、息子は嗅覚がとても敏感で珈琲を挽いた香りがとても好きなんです。彼らは、においや触った感触など記憶が映像で残ると言われているので、好きな珈琲の香りをしっかり覚えています。好きなことを突き詰められるので、職人として焙煎士になれたらいいなと思っています。

 

 

 

  「工房部門」では、色員さんが描いた絵をオーダー名刺やTシャツ、トートバッグ、タオルなど商品化して販売しています。

 また「トラックでつながるプロジェクト」として、静岡県トラック協会様や各企業様に参加いただいている「はたらくよ。」ステッカーを作っています。これは「障害理解と障害者雇用の推進・拡大」を目的とし、「障害者雇用をふつうのことに。」というメッセージをトラックや働く車に載せて走って頂いています。もちろん一般車にも貼って頂いていますよ。トラック協会様には、優良ドライバーの証のステッカーを制作させて頂きました。

  このほっこりした絵を見て、大切な方の顔を思い浮かべ、安全第一で事故に気を付けてお仕事をして欲しいという想いと、周囲を走るドライバーさんにも安全運転を心掛けて欲しいという、色々な想いを込めています。このステッカーが全国に拡がることを願っています。

 

  色員さんたちのことを知ってもらうことが大切と考え、『心のままアート展』という作品展を年1回9月に開催しています。彼らには苦手なことが沢山ありますが、私たちを驚かせるような能力を見せてくれることも多いです。彼らの可能性を知ってもらい仕事につなげることを目的として、陶芸や書なども出展に向けて準備をしているところです。彼らの自由さをしっかり尊重してくれる指導者なので、彼らの今後のしごとに活きてくると思っています。

  また、ジョブコーチ(企業と障害のある人の仕事を橋渡しする人)や、雇用環境整備士(障害者雇用に携わる資格)を取得することによって、一番身近である母親がよりよい支援者になることを目指し、コミュニティと事業の二本柱で運営しています。

 

―  この仕事をしていて、一番幸せを感じるのはどんな時ですか?

 

  色員さんたちの笑顔に、お客様も自然と笑顔になる。その風景が大好きですし、幸せの源です。

 

―  今まで仕事をされていて、苦労したことはどんな事ですか?

 

この事業に関しては、なるべくマイナスなことは考えないで、仲間と楽しみながらやっていこうと思っています。普通は失敗に思えることでも、「これ逆にラッキーだったよね!」と意識を転換して、「これ乗り越えられたから、次は大丈夫だよね!」と経験を積ませてもらいます。母は強しです。ですので、苦労は何かと伺われるとすぐに浮かびません。()

 

―  誕生秘話とこれからの夢などあれば、お聞かせいただけますか?  ―

 

  母親として子ども達ににできることは何だろうか…仲間とよく考えます。まず、一番大事なのは、私たち母親が幸せを感じている事です。子ども達はとても感覚が鋭く、私たちをよく見ています。私たちが不安定だと、子ども達も不安になります。なので、お母さんが活き活きとしている姿を見せたいと思いますし、そのような想いから誕生したのだと思います。

  大きな夢ですが、「ぼくの色」というクレヨンの箱があって、その中にいろんな色のクレヨンがあり、茶色は珈琲とチョコレート、緑は農耕、水色は絵画造形など…陶芸や木工があったり、ITや清掃のお仕事があったり、彼らの強みがちゃんと発揮できるみんなの色(役割)があったらいいなと思います。

  それぞれ違った色を持つ色員さんたちが自分らしく働ける色箱(いろはこ)を創ることがわたしの夢です。

 

 

 

 

 

―  趣味など含めて社長さんの自己紹介をお願いします。―

 

  高2と中2の二児の母です。中2の息子に発達障害があります。この仕事をする前は、看護師をしていました。今は息子のような子ども達や、彼らのきょうだいに自分の道をしっかり歩んでもらえるように、自分自身悔いのない人生にするため終活中です!どのくらいの終活期間になるか分かりませんが、自由で好奇心旺盛なやや男っぽい特性を、今の仕事や活動の場で発揮したいと思っています。私はアーティストではありませんが、アートの世界が大好きです。色員さん達とやりたい事が沢山あり、あれこれと落ち着きの無い私ですが、支えてくださる周りの方々のおかげで、何とか頑張れています。そんな温かい方々に恩返しできるように、精進いたします。

 

〇インタビュアーSAZARE高橋よりひと言

誰でもとりこにしてしまうステキな笑顔とバイタリティあふれる潤さんです。
そんなお母さんに育てられたお子さんたちは、きっと幸せだと思うし、成長しあえるんですね。

潤さんの魅力にハマりました。笑

 

− ご紹介いただける女性社長

 

  グラフィックデザイナーの大木真実さんです。共通のお友達からご縁をいただいたんですけど、初めて会った時に「この人に仕事を頼むことになりそう」と感じ、その時に構想も聞いていただきました。『ぼくの色』のカタログは、大木さんが手掛けてくれました。私の想いを一緒に形にしてくれる、魅力溢れるクリエイターさんです。

 

沼田 潤さん

1977年8月15日生まれ 

住所 静岡県沼津市在住  移動販売車『ぼくの色号』 

TEL 090−4194−4499

HP:https://www.bokunoiro.com

FB:https://www.facebook.com/cafetokoubou.bokunoiro/

インスタ ID: bokunoiro